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昔ののぼり

2020年06月18日

みなさんこんにちは、
製造の常盤です。

突然ですが今回は
「のぼりの歴史」について書いていこうと思います。

なぜ今回この題材を選んだかというと、
僕はここ数カ月オーダーのぼりドットコムでブログを書いていることで
痛感したことがあります。

それは、のぼりに対する知識が足りていないということです。
まだまだ新米とはいえのぼりを印刷している者として
「これではいけない!」と思い
今回このように「のぼり」について調べてきた次第です。

それではさっそくですが、
みなさんは「のぼり」が最初どのように使われていたかご存知でしょうか?
なんとなくテレビで見たりしてなんとなく想像がついている方も
いるかと思います。

そうです!
「のぼり」は、平安時代以降の戦で『自陣』と『敵陣』を
区別するために使われました。
ちなみに、この頃はまだ今でいう「のぼり」
という形状というよりも旗のようなものだったそうです。


↑当時はこのような旗の形状で『流れ旗』と呼ばれていたそうです。

ちなみに国外も含めた世界最古のものは『ベキシルム』という旗だそうです↓

その後、時代が流れ室町時代に入り、
『見やすさ』を考慮した現代のような
長辺と上辺にチチがついた「のぼり」の形状になりました。
これは、戦が激しくなり「普通の旗」だと視認性が悪くなり
『自陣』と『敵陣』の把握が難しくなったから、このようになったそうです。


↑よく見かけるタイプのチチがついたのぼり

調べていて驚いたことがありました。
どうやらこの時代には、さらに『耐久性』をもとめて、
竿部分と接している面を袋縫いする『縫含旗(ぬいふくめばた)』
なるものがあったそうです。
ふーんと思いながら読んでいたのですが、
よく考えるとこれは弊社の商品でいう『スタイリッシュのぼり』ではないか!?
と気が付き一人興奮してしまいました。
この時代からもうすでに『スタイリッシュなのぼり』を作っていたとは・・・


↑袋縫いしている『スタイリッシュのぼり』

ちなみに
この時代の『軍用ののぼり』の基本的な大きさは、
高さが1丈2尺(約3m60cm)で
幅は二幅(約76cm)前後だったそうです。
弊社で作っている標準的なサイズののぼりが、
高さ1800mm幅600mmなので
比較すると相当大きさが違うことがわかります。



戦国時代が終わり、
江戸時代になると「のぼり」の使用方法も変わっていきました。
それまで「のぼり」というと『戦』というイメージあったものに対し、
『繁栄』や『立身出世』の象徴へと変化し、
次第に「子ども達が幸せな人生を送って欲しい」という
願いを込めて端午の節句の『祝い事』として飾られるようになりました。

このような変遷を経て、今では「のぼり」は様々なことに使われるようになりました。
例えば、お店の宣伝等の広告やイベントで使用したり、
神社や祭り等で使われたり、と。

いかがだったでしょうか。
昔からの伝統を今風にアレンジしながらも今なお続いている
「のぼり」に文化と伝統を感じた方は、
これを機会にぜひとも弊社の「のぼり」を手に取って頂いて
「のぼり」っていろいろあったんだなぁと想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

それでは、今回はこの辺で
また次のブログでお会いしましょう!

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管理者:オーダーのぼりドットコム店長@辻本
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2008年入社にデザイナーとして入社。カラーコーディネーター1級。
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