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Q35. ダイレクト捺染と昇華転写捺染では、のぼり旗の仕上がりに違いはあるのですか?
A35.
はい、見た目そんなに大きな違いはないですが、 いくつかあるにはあります。
・昇華転写捺染の方が発色がいいというか、鮮やかです。
特に写真の仕上がりにおいては、二つ同じ柄を隣同士に並べて比べてみれば
それが顕著に感じられます。 |
・昇華転写捺染の方がダイレクト捺染で印刷した時に比べて生地が柔らかな感じに仕上がります。
なぜこれらの違いが起こるのかと申しますと
それは端的に言えば、製作方法がダイレクト捺染は「印刷」であるのに対し、
昇華転写捺染は「染め」だからなのです。 |
| 昇華転写捺染 |
【染め】 |
インクジェットプリンターで、まず転写紙に印刷した後、
それを生地に重ねて熱で転写させる |
| ダイレクト捺染 |
【印刷】 |
転写紙を使わず直接、生地にプリントした後
そのまま高温で熱をかける |
こちらの表でそれぞれの製作方法をご説明しましたが、
言ってしまえば転写の工程があるかないかだけなのですが
それが、片や「印刷」であり、方や「染め」の違いを生んでいるわけです。
結果、のぼり旗の発色に違いが生じます。
違いの二つ目に、
昇華転写捺染の方が生地が柔らかな感じに仕上がります、と申しましたが
この言い方だと、印刷の結果、違いが生じているように聞こえますが、
正確に言うとそうではなく、そもそも最初から使っている生地が違うだけのこと。
ダイレクト捺染は、直接印刷しても綺麗に仕上がるよう、最初から生地表面に
特殊なコーティングを施しており、その分、若干硬く感じられる一方、
昇華転写捺染は、そのような特殊コーティングをしていませんので、
生地の風合いそのままに仕上がるわけです。
柔らかな仕上がりは、染めの大きな特徴のひとつです。
では実際に、のぼり旗の製作方法としてどちらが一般的に多いのか?
発色のいい、しかも柔らかい仕上がりの昇華転写捺染の方なのか!
普通に考えればそうなってもおかしくはないのですが、実はそうではなく、
それはもう圧倒的にダイレクト捺染なのです。
それはなぜかと言いますと答えは簡単で、単価がその方が安いからです。
昇華転写捺染は、表でご説明したとおり転写工程がある分、
手間がかかりますのでその分コストがかかってしまうのです。
もちろん発色はいいのですが、それは隣同士に並べて比べてみて初めて分かる事で、
逆に言えばダイレクト捺染で印刷したのぼり旗を単独で見た場合、決して見劣りするものではありません。
ダイレクト捺染の方がこれだけ普及しているということは、
この発色ならのぼり旗としては十分、そうお客様から評価されているということです。
ですから当社でも、のぼり旗は昇華転写捺染ではなく、 ダイレクト捺染の方で印刷しています。
また、昇華転写捺染は、作業工程上で当然ながら転写紙が発生してしまいます。
もちろん、転写後は捨てるしかありません。
一方のダイレクト捺染のほうは生地に直接印刷しますので、そのようなゴミは一切出ないわけです。
昨今、富に環境問題が叫ばれていますが、どちらがエコ的かと言えば、もはや言うまでもないことでしょう。
もちろん私たち製作業者にとっても産業廃棄物が出るのと出ないのとでは
作業面のみならずコスト面においても違ってくるわけですから、
今後はますます、のぼり旗の製作方法としては、ダイレクト捺染の流れが
加速することは間違いないと思われます。
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