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教えて!のぼりQ&A

届いた時、「思っていた色と違う」というようなことはありますか?

はい、確かにございます。
特にお客様からのデータ支給の場合、そのリスクが高くなりますので注意が必要です。
ただ、原因はハッキリしています。それさえ押さえていただければ未然に防ぐことはできますのでご安心下さい。


そもそもお客様はどんな色で上がってくると「思っていた」のでしょうか。
何を基準にして、こんな色で上がってくると「思っていた」のでしょうか。

これまでの経験で言うと、「思っていた色」というのは以下のようなものです。

・モニターの色(と違う)
・プリントアウトした色(と違う)
・印刷会社に依頼したときの印刷物の色(と違う)
・モニターで見るグラデーションの階調(と違う)
・生地見本帳の色(と違う)
・現物の色(と違う)
・指定した色(と違う)
・前回の色(と違う)

「これらの色」と「出来上がりの色」が違ったから、「思っていた色と違った!」ということなのではないでしょうか。
このように要因はハッキリしています。要因が分かっていれば対処は可能です。

一つずつご説明していきます。

・モニターの色(と違う)

「見ているモニターの色で上がってくると思っていたのにそうではなかった!」ということですが、モニターに映っている色はメーカーによっても、またたとえ同じ品番のものであってもお客様の設定によっても変わってきます。万人にその色が同じ色でそのモニターに映っているわけではありません。

もちろん青が赤に映っているわけではありませんが、青の色味は微妙に異なって見えます。これが「思っていた色と違う」原因です。
出来上がりの色は、今自分が見ているモニターの色ではない可能性があるということを、まずは押さえてください。
そのうえで、もしご希望の色がある場合は、別途色指定をして下さい。

・プリントアウトした色(と違う)
・印刷会社に依頼したときの印刷物の色(と違う)
・モニターで見るグラデーションの階調(と違う)

先に、モニターに映る色はメーカーによって、また設定によって違って見えると書きましたが、プリンターも全く同じことが言えます。プリンターが異なれば、たとえ同じデータでも色は微妙に違って出るということも押さえておいてください。
これが一体何を意味するのかというと・・・
例えばチラシなどの印刷物の依頼で、過去に印刷会社に送ったデータと全く同じデータ(同じCMYK値)であっても、布に印刷すると同じ色ではない(色が違う)可能性が高いということです。印刷機(プリンター)も違いますし、出力するメディア(紙なのか布なのか)も違うからです。

同じ弊社の製品でも、生地が違えば印刷方法(印刷機)は変わります。例えば、のぼりと長持ちのぼり、のれんと日除け幕、テーブルクロスと椅子カバーでは製作する印刷機が変わりますので、それらを抱き合わせでご注文、納品した際、色が違うとご指摘を頂くことがあります。そうならないよう極力注意はしているのですが、全く同じ色に上がらない理由がここにあります。

同じデータでも印刷機によって色が変わる

グラデーションが入ったデザインも、思っていた階調と違うとご指摘を受けることが時々あります。
モニターや紙の印刷物で見ているグラデーションと布に印刷したものとでは、途中の階調に差が出て同じように仕上がりにくいのも印刷機が異なるからです。始まりと終わりの色は合わせることは出来ても、中間の階調を合わせるのは正直難しい部分があります。

・生地見本帳の色(と違う)

色がシビア(忠実に色を合わせて欲しいというよう)な場合、いくつかご案内している色指示の方法の1つに、「生地見本帳でご指定いただく」がありますが、その方法でご指示頂いても、実際の製品をご覧になって、「思っていた色と違う」とおっしゃられる場合があります。「色が薄く見える」と。
もちろん生地見本帳と同じ色で製作してはいるのですが、原因として考えられるのは、生地見本帳でご確認いただく色は10㎜角の小さな色マスであるのに対し、実際の製品はそれよりもだいぶんと大きいので、目の錯覚が起こす現象です。

明るい色の場合の面積効果

暗い色の場合の面積効果

これを避けるには、生地見本帳より大きな色サンプルが必要になりますので、その場合は色校正をご利用いただく方法があります。

・現物の色(と違う)

この色に合わせて欲しいと現物をご郵送頂くことがあります。弊社がお勧めしている色指示の方法の1つなのですが、これでできる限り合わせても、現物見本と「差」があるとおっしゃられる場合があります。原因としては、先に説明した、印刷する機械及び生地が違うことが考えられます。全く同じ色には再現できかねます。近似色ということでなにとぞご了承下さい。

・指定した色(と違う)

色指示を頂いても、印刷する機械の特性上、出しにくい色域の色があります。例えばエメラルドグリーン、オレンジや黄緑、ピンク、水色等は濁った感じになります。
そうした出しにくいデザインの場合、都度ご案内はさせていただいているのですが、違いすぎるとおっしゃられる場合があります。

・前回の色(と違う)

リピート注文(前回と全く同じ製品の再注文)で納めた製品が、「前回と色が違う」と言われたことがありました。
可能性としては、その前後で印刷機をリプレイスした(ことで設定が変わり色味が変わった)、数量のみ変更の場合、印刷方法が変わった(数量が多くなる場合、印刷方法を変えた方が安くできたりする場合があるので)等が原因として考えられます。


以上が、ご注文頂いた製品が届いた時、「思っていた色と違う!」ということが起きる要因の数々です。もちろん、これらの中には、お客様には関係なく当社が気を付けなければいけないこともあります。

ご参考にして頂いた上で、もし色についてご不安な場合は、こちらのQ&Aでご案内しているような方法で色指定をしていただくことをお勧めします。

こちらの動画も併せてご覧ください↓

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