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のぼりに使われる「テトロンポンジ」生地とは?

2023年03月09日

今回は、のぼり旗によく使われている「テトロンポンジ」という生地を紹介したいと思います!

まずは、こちらをご覧ください。
ポンジの印刷前

この真っ白な生地が、のぼりを印刷する前の状態の「ポンジ」です。こんな風に反物(ロール)になっているものに印刷していくんですよ。

幅はいくつかラインナップがあり、最大で1,850mmあるものもあり、長手方向(ロール方向)は約185ⅿ巻です。持てば20s以上ありますので、印刷機にセットする際はかなりの力を要します。

のぼりの通販サイトに行くと当店だけでなく、生地はだいたい「ポンジ」と書かれていると思います。
なぜそんなに、のぼりにポンジという生地が使われているのか、そのポンジとやらが一体どのようなものなのか、お客様は詳しくは分からないですよね?

そこで、今回は「ポンジ」について詳しくご説明させていただきます!


ポンジってどんな生地?


コンビニや飲食店の店頭の他、そこかしこでのぼり旗を見かけると思いますが、そのほとんどがこの「ポンジ」という生地です。
ポンジの一番の特徴は、と言いますか、これが唯一にして最大の特徴と言ってもいいですが、

薄くて、軽くて、安いこと!

薄くて軽いことが、材料代の安さのみならず、印刷作業の効率アップにもつながり、ひいてはのぼりの生産コスト(販売価格)の安さへとつながっていきます。
そして、軽いために風にパタパタとなびき人目を引くという、のぼりとしての最大のパフォーマンスを発揮することになります。

いわゆる"コスパ"が良いわけです。

のぼりを納品後に、お客様に実施しているアンケートで

「生地が思っていたよりも薄かった」

というお声を度々いただくことがあります。確かに初めてのぼりをお作りになるお客様からすればそう思うのは無理もなく、薄いと言えば薄いのですが、それはもちろん当社だけではありません。
それこそがまさにポンジの最大の特長なのです!

より詳しくご説明していきますね。


●ポンジを使う理由 その1


まずは簡単にのぼりの印刷方法をご説明します。それを知れば、どうしてのぼりにポンジが使われているかが分かります。
主に、のぼりには以下の2種類の印刷方法がございます。

1)生地にインクジェットプリントした後、高熱をかけてインクを定着させるダイレクト昇華印刷
2)大きな版を色数だけ作って1色ずつ印刷する捺染プリント(シルク印刷)

詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.order-nobori.com/guide/print/

いずれの方法も生地の片面から印刷するのですが、それでもポンジは薄い為、裏面までしっかりとインクが浸透します。もちろん裏面の柄は反転しますが、何が書かれているのかハッキリと読むことができます。
これがポンジを使う一つ目の理由です。
ポンジののぼり旗
ポンジより分厚い生地になるとこうはならず、裏面は白くなってしまいます。印刷してもインクが裏面まで届かないからです。
中には何が書いているか、ほとんど見えない生地もあります。

こちらは、ポンジの2倍くらい厚みがある「スエード」という生地に印刷したもの。
スエード
ポンジと全く違うのが分かります。
このように生地の厚さと裏面のインクの濃さは反比例しますので、生地が分厚くなるにつれて裏の濃度が薄くなります。

のぼりは風向きによって表が裏になったり裏が表になったりしますから、裏面が白っぽいと何が書いてあるか分かりません。それでは伝えたいことが伝わらず、のぼりの一番の機能である『広告宣伝』としての役割が果たせません。

そういったことにならない為にも、のぼりにはポンジ生地が一番適しているというわけです。
ポンジののぼりなら、たとえ風で裏返っても文字がしっかりと読めます。


●ポンジを使う理由 その2


生地が薄くて軽いと良いことはそれだけではありません。
風によくなびきクルクルとよく回ります。それこそがのぼりという広告宣伝媒体に求められる最大の機能で、それにより人目を引く、いわゆるアイキャッチ効果が高まります。

重たくてクルクルと回らなかったら、それはもはやのぼりとは言えませんよね?
これがのぼりの生地にポンジを使う2つ目の良さです。



ポンジの耐久性・費用対効果について


「でも〜薄くて軽いと、すぐに駄目になっちゃうんじゃないの?」

と心配される方もいらっしゃるかも知れません。
どれくらい持つかは、ご使用環境(例えば、日光や雨風がよく当たるかどうかとか)によって大きく変わりますので断言することはできませんが、一般的にポンジののぼりの寿命は、出しっ放しの状態で使い続けた場合、約3ヶ月程度と言われています。

「えっ、たったの3ヵ月?」と中には思う方もいらっしゃるかも知れません。

確かに耐久性は決して高いとは言えませんが、価格からして妥当なものと弊社では考えています。

例えば当店で600×1800mmののぼりを5枚お作りいただいた場合、1枚2,150円(税別)です。つまり、3ヶ月間、たったの2,150円(一日25円程度)だけで通行人に対し広告宣伝ができるのです。

そんな費用対効果の高い広告宣伝媒体が他にあるでしょうか?!

価格が高いにもかかわらず耐久性が悪ければ、確かに問題ありですが、ポンジののぼりはそうではありません。

むしろコスパは優れています!今日まで、至る所でこんなにものぼりが使われているのが何よりの証明です。
ポンジののぼりは、費用対効果の高い『消耗品』。そうお考えいただくのがベストかと思います。

ちなみにのぼりの単価は、先ほど5枚お作りいただくと1枚2,150円(税別)と申し上げた通り、製作枚数が増えれば安くなります。
価格はこちらをご覧ください。
https://www.order-nobori.com/product/nobori/

もっとも、のぼりの使い方やニーズによっては、消耗品としてではなく、もっと長く、あるいは透けないしっかりとした生地で作りたい・使いたいとお考えのお客様もいらっしゃいます。

そのようなお客様のために、生地や印刷方法、見た目が全く違う『長持ちのぼり』という別次元ののぼりがございますので、ご検討いただければ幸いです。
https://www.order-nobori.com/product/durable/

ポンジのぼりでも、少しでも長くお使いいただける方法がございます。
こちらのQ&Aで紹介しておりますのでぜひご覧ください!

のぼりってどれくらいの期間もつものなのでしょうか?
https://www.order-nobori.com/qanda/detail51.html



最後に


のぼりに使われている最も一般的な生地「ポンジ」についてご説明しました。
一言で言うと、

のぼりとして最もコストパフォーマンスに優れているから!

ということになるでしょうか。ご理解いただけたら嬉しいです。

オーダーのぼりドットコム、印刷担当の常盤がお届けしました。

<関連記事>
のぼりの生地「ポンジ」の透け具合
https://www.order-nobori.com/blog/home/archives/000241.html

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