集客と色の関係(補色配色でインパクトのあるデザインに)

「色」は商品や会社を宣伝したり、
販売する上で重要な要素の一つです。

集客と色って関係あるの!?そう思われる方、必読です!!

人を引きつける色や目立つ色、色本来の意味などをご紹介しながら
色がどれくらい集客に影響を与えるものなのか、 カラーコーディネータの目線でお届けいたします。お客様の集客のヒント、今後のデザインの参考になれば幸いです。

今回のテーマは「補色配色でインパクトのあるデザインに!」

「補色」とは、色相環で反対側にある色同士のことです。色相の差が大きいため、インパクトが強く、目立つ配色といわれています。以前「補色を上手く利用した配色のテクニック」
ご紹介したことがありましたね?
補色を上手く利用すれば目立って効果的な広告物が出来ます。
では、補色であればどんな色の組み合わせであっても目立つのでしょうか?
ここで、下の2つののぼりを比較してみてください。

12色相環・補色

問:「×」配色と「×」 配色では、
どちらが見やすいでしょう?

答え

  • 見にくい配色
  • 見やすい配色

もちろん、右側の「黄×紫」配色ののぼりの方が見やすいですよね?

「赤×緑」配色ののぼりは目がチカチカして文字が読みにくいです。
これは、彩度の高い色同士を組み合わせると、色の境目がちらついて起こる現象で「ハレーション」といいます。
このような配色は文字が読みにくく不快感を与えることもあります。

このように、補色同士であれば、どんな色でもインパクトがあり、目立つという訳ではないので、色を選ぶ際には、ハレーションが起こっていないか、読みやすい組み合わせかどうか、ということにも気をつけましょう。

Point!

ハレーション
解決する方法

ハレーションを解消するには、白(※色によっては黒)を、
色と色の間に挟みます。
すると無彩色がクッションになって読みやすくなります。
しかし、デザインによっては白や黒を挟むとデザインの雰囲気が
壊れてしまう場合がありますので注意が必要です。

カラーイメージ

見にくい配色に
白色を挟んだパターン

色の豆知識

「黄×紫(赤紫)」配色は日本では、ある標識に使われています。何だかご存知ですか?
答えは「放射能」です。
日本工業規格(JIS)により放射線発生装置及び放射性物質を使用する場所では右図の標識の掲示が義務づけられています。

放射能標識

ちなみに、この「黄×紫」配色は、有彩色同士の組み合わせで最も視認性の高い配色です。また、黄色は誘目性も高いため、注意喚起にはとても適しているといえますね。

いかがでしたか?補色を使うとインパクトのある目立つのぼりが出来そうですね?
ですが、見えにくい配色になってしまうこともありますので、ハレーションを起こさないように彩度に気をつけて、おしゃれでしかも目立つのぼりで集客しましょう!

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