集客と色の関係(ハイテク感とエコロジー感)
「色」は商品や会社を宣伝したり、
販売する上で重要な要素の一つです。
集客と色って関係あるの!?そう思われる方、必読です!!
人を引きつける色や目立つ色、色本来の意味などをご紹介しながら
色がどれくらい集客に影響を与えるものなのか、 カラーコーディネータの目線でお届けいたします。
お客様の集客のヒント、今後のデザインの参考になれば幸いです。
今回のテーマは「ハイテク感(未来的)とエコロジー感(自然的)」です。
「エコロジー」とは、元々『生態学』という意味だそうですが、最近では、
「環境に優しい」、「自然との調和」といった意味で使われることが多くなってきているようです。
その逆の意味で使われるのが、「ハイテク」。『先端的な科学技術』という意味だそうですが、
その言葉から、とがって硬いクールな印象を感じるのは私だけではないと思います。
ハイテク感とエコロジー感の大きな違いは、色相です。
ハイテク感は無彩色やブルーベースの低彩度を中心にするのに対して、
エコロジー感はイエローベースの自然的な有彩色を中心にします。
実際にどのような配色になるのか、のぼりを参考にご紹介します。
ハイテク感
ハイテクな印象を連想させる色は、青緑~青系といった寒色系です。
低彩度の色をメインに選ぶとハイテク感が出やすくなります。低彩度や無彩色に、ポイントで高彩度の色を入れると効果的です。
放射状にグラデーションを入れることで先進的な印象を演出しています。全体的に青色ベースでまとめることで、クールなイメージに仕上がります。
赤色のグラデーションと無彩色を組み合わせた配色です。ポイントにビビットな赤色のラインを入れることで、ハイテク感を強調しています。
黒をベースに、光のラインを入れて近未来的なイメージにしています。発光色は高性能な先進的なイメージを連想させるので取り入れると効果的です。
エコロジー感
エコロジー感は、自然を連想させる黄緑~緑色のような中性色系をメインに選びます。
自然界に見られる配色を意識して、イエローベースにするとまとめやすくなります。
明るいブルーをベースにすると爽やかな印象になります。
緑や黄色を入れて、ナチュラルでエコなイメージに寄せています。
橙色をベースに、緑や茶色と組み合わせたナチュラルな配色です。
アクセントに緑色を入れることでエコのイメージに寄せています。
イエローベースの色でまとめると、まとめやすくなります。
エコロジー感は、無彩色だけで表現するこは難しいです。
イエロー系や緑色のような自然な色を入れることで、エコロジーな雰囲気を演出しやすくなります。
「ハイテク感?」「エコロジー感??」と言われても、ご自身の会社やお店、商品に関係があるかピンと来ないかも知れませんが、例えばハイテク感は、精密機器や近未来的な技術商品、アバンギャルドな装飾品の宣伝などにいかがでしょうか?
またエコロジー感は、食品や水、雑貨、住宅メーカーなど、環境や自然を表に押し出すような宣伝に効果的です。ぜひお客様の販促物作成にお役立てくださいませ。