集客と色の関係(ダイナミック感とクール感)

「色」は商品や会社を宣伝したり、
販売する上で重要な要素の一つです。

集客と色って関係あるの!?そう思われる方、必読です!!

人を引きつける色や目立つ色、色本来の意味などをご紹介しながら
色がどれくらい集客に影響を与えるものなのか、 カラーコーディネータの目線でお届けいたします。
お客様の集客のヒント、今後のデザインの参考になれば幸いです。

今回のテーマは「ダイナミック感とクール感」です。

今回は「ダイナミック感」と「クール感」を表現するにはどういった配色がオススメなのかをご紹介します。ダイナミック感とクール感の違いは「色相」と「彩度」です。ダイナミック感は暖色系で高彩度の配色、クール感は寒色系で低彩度の配色にすると、それぞれの印象が強まります。ダイナミック感はチームの応援やセールの宣伝に、クール感は清涼感や穏やかな印象にしたいときにお勧めです。どういった色の組み合わせにすると「ダイナミック感」「クール感」を表現できるのか、のぼりのデザインを例に、寒色系、暖色系、無彩色系ベースの3パターンをご紹介します。

ダイナミック感(躍動的)

高彩度寄りの色を選ぶと、色が強くなり、アクティブでダイナミックな印象になります。
なかでも高明度寄りにすると軽やかさが出てアクティブになり、低明度寄りにすると重さが出てダイナミックな印象になります。

  • 寒色系ベース
  • 暖色系ベース
  • 無彩色系ベース

寒色系は静かな印象を与える色なので、ダイナミックなイメージを演出しにくい色です。そこで、黒色を使って全体を引き締めたり、グラデーションを使って画面に動きを出してダイナミックさを演出しています。

暖色系の色、特に赤色は「情熱」や「暑さ」を連想させるので、ダイナミックなイメージが演出しやすい色です。色数を大めにしてコントラストを付けるとダイナミックな印象に仕上がります。

無彩色だけではダイナミックなイメージを作ることは困難です。高彩度の色を組み合わせるとアクティブでダイナミックな印象になります。特に暖色系の色と組み合わせると効果的です。

クール感(沈静的)

中~低彩度寄りの明るめの色を選ぶと、色が弱くなり、リラックスでクールな印象になります。色数を抑えて、色相にコントラストをあまり付けずにまとめると、クールな印象が作りやすくなります。寒色系でまとめるとリラックス感がでます。

  • 寒色系ベース
  • 暖色系ベース
  • 無彩色系ベース

寒色系の色は、「爽やか」「涼しい」「冷たい」のようなイメージを連想させることから、暖色系よりもクールな演出がしやすくなります。茶色や緑色と組み合わせるとリラックス感が加わります。

暖色系は「暖かさ」を感じる色のため、クールな演出がしにくいのですが、彩度を抑えることでリラックス感が出ます。寒色系の色と組み合わせてもクール感が出ます。

無彩色の場合は白色をベースにすると、クールな印象になりやすいです。青色や緑色と配色すると、沈静的で落ち着いたクールな印象に仕上がります。

いかがですか?のぼりのように目立たせたい商品はついつい目立つ躍動的なデザインが多くなりがちですが、売りたい商品やサービスによって、クールな感じが良い時もありますから、
上手く使い分けて、より効果のある宣伝にしたいですね。
身の回りの販促物を一度見直してみられてはいかがでしょうか?

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