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イラレ(illustrator)のパターンを作る方法|解説&実用例を掲載!
2023年05月11日
みなさんこんにちは。ハクロマーク製作所の辻です。
今回は、illustrator(イラレ)でパターンを作る方法をご紹介します。
イラレのパターン機能とは?
〇や△等、一つ一つ敷き詰めてデザインするのはかなり大変ですよね。
そんな手間をillustratorのパターン機能を使えば簡単に解消してくれます。
●パターン機能で出来る事
パターン機能はドット柄やストライプ柄などをスウォッチに登録して使用出来ます。
画像で見るとこんな感じのものです↓↓↓
好みに合わせて色を変更したり、線幅やドットの大きさを変えてみたりと、細かい編集をすることもできます。
「ワンポイントで柄を入れたい時」「背景をベタ塗りではなく柄を入れたデザインにしたい時」など、登録しておくと様々なデザインで使うことができますので興味のある方は是非ともご覧ください!
それでは早速パターンを作ってみましょう。
イラレでパターンを作ってみよう
●ドット柄を作ってみよう
「楕円形ツール」を使って丸いオブジェクトを一つ描きます。
丸いオブジェクトが描けたら、オブジェクト→パターン→作成を選びます。
すると、下画像のようにパターンオプションの画面が開きます。
オプションの中に、色んな設定があってちょっとややこしく感じるかもしれませんが、そんなに難しくないのでご安心ください。
今の状態では、丸同士の隙間が詰まっていて、丸のサイズが大きく感じるので、間隔やサイズを調整します。
パターンオプションの中にある「オブジェクトにタイルサイズを合わせる」のチェックを外しましょう。
(タイルサイズというのは、プレビュー画面のちょうど真ん中にある青い枠線のことです。)
「オブジェクトにタイルサイズを合わせる」からチェックを外したら、パターンタイルの中にある丸いオブジェクトを選択します。
オブジェクトの選択ができたら「Shift」と「Option」を押した状態で小さくしましょう。すると下画像のように、パターンタイルの中央位置で丸いオブジェクトが正円の状態で小さくなります。
最初と比べると、ドット柄の背景として使いやすい素材になりましたね!
選択するタイルの種類によって印象が変わります
ドット柄の配置はこのままでも良いのですが、好みに合わせてタイルの種類を変えてみましょう。
今回は「グリッド」から「レンガ(横)」にしてみました。
パターンはレンガのように、タイルを組み合わせてできているので、積み方の違いで全体の印象が変わってきます。
文章だけでは分かりずらいので、下の画像も合わせてご覧ください。
お好みに合わせて自由に使ってみてくださいね。
パターンができたら、「○完了」を押すか、アートボードの何もない場所でダブルクリックをすると、パターンオプションを閉じることができます。
パターンオプションを閉じた後は、スウォッチパネルにパターンが登録されていますので、早速使ってみましょう!
スウォッチからパターンを選んでオブジェクトの塗りに設定します。
設定できたでしょうか?
もし、パターンの大きさが理想と異なった場合は、パターンを適応した後に調整してみてください。
パターンの大きさの調整の仕方
パターンが適応されたオブジェクトを選択した状態で、ツールバーにある「拡大・縮小ツール」をダブルクリックします。
拡大・縮小パネルが開いたら、「オブジェクトの変形」からチェックを外して、縦横比の%を変更することで調整することができます。
ドット柄の背景ができました!
丸に限らず、三角や四角、イラスト等でもできるので、みなさんも好きなパターンを作ってみましょう。
●ストライプ柄のパターンを作ってみよう
次にストライプ柄のパターンの作り方をご紹介します。
ペンツールを使って線を描きます。
Shiftを押しながら描くと、45度の状態で描くことができます。
線を選択した状態で、オブジェクト→パターン→作成を選択します。
今のままだと線と線の間に隙間がありますが、線の長さを変えることで隙間がなくなります。
Shiftを押しながら線を拡大したのが下の画像です。
隙間が詰まりましたね! ストライプ柄はこちらで完了です。
お好きなオブジェクトに適応してみましょう。
ストライプ柄の線を太くする方法
この時、線をもう少し太くしたいと思った場合は、最初から作り直さずにもう一度スウォッチパネルからパターンを選んで編集することができます。
スウォッチパネルに登録されている線のパターンをダブルクリックすると、パターンオプションパネルが開きますので、線を選択して太くします。
ストライプ柄の線の間隔を調整する方法
ここで更に、もう少し線と線の間隔を狭めたいと思った時も編集することができますので、合わせてご紹介します。
先程と同じように、スウォッチパネルからパターンをダブルクリックしてパターンオプションを開きます。
ここで「パターンタイルツール」をクリックしてください。
こちらを押すと、タイル内のオブジェクトではなくタイルを動かすことができるようになります。
Shiftを押しながらタイルを小さくして、隙間を詰めてみましょう。
タイルを小さくすると、ストライプの間隔が詰まります。
良い感じに調整できたら、登録されたパターンを選んでオブジェクトの塗りに設定してみましょう♪
ストライプ柄のパターンができました!
●イラスト柄のパターンを作ってみよう
続いて、イラスト柄のパターンの作り方をご紹介します。
今回は卵焼き、おにぎり、かまぼこのイラストを使ってご紹介したいと思います。
パターンにしたいイラストを全て選択した状態で、オブジェクト→パターン→作成を選択します。
パターンタイルの中にある絵は、拡大・縮小の他にも、回転や色の変更なども可能です。
今回は微調整をして、こんな感じに編集しました。
プレビュー画面があることで、全体図を確認しながら調整できます。
お好みの形になったら、イラストのパターンを適応してみましょう。
イラスト柄のパターンもとても簡単に作ることができます。
皆さんも好きなイラスト等で作ってみてくださいね♪
パターン機能の注意点
それではここから、パターンを使う時の注意点についてご紹介します。
◇パターンの注意点 その@…オブジェクトの変形
パターンを適応した後のオブジェクトを変形すると、イラストの形が変わってしまうことがあります。
例えば上の丸を横に伸ばすと、こんな感じに横長のイラストになってしまいます。
この変形を防ぐために、あらかじめ設定しておくことが可能です。
パターンを選んだ状態で、エンターキーを押すと、「移動」というオプションが表示されます。
パターンの変形という部分からチェックを外すと、後からオブジェクトを変形してもイラストが変わりません。
パターン機能の【拡大・縮小】の詳しい注意点についてはコチラをご覧ください↓↓↓↓↓↓
◇パターンの注意点 そのA…パターンを使ったデザインの入稿
とても便利なパターン機能ですが、実はデータ容量が重いというデメリットがあります。
また、印刷会社様などにデータ入稿をする際には、後から加工できる状態のパターンは、意図せず形が変わってしまうことがあります。
そんな時はオブジェクト→分割・拡張を押してイラストが動かないように固定しておきましょう。分割・拡張をしておくとデータ容量も軽くなります。
分割できているかどうかの確認は、Command+Y(アウトライン表示)した際に、下図のようにイラストの線が表示されていればOKです。
パターンを便利に使って、デザイン制作に楽しく活かしていきましょう!
イラレのパターン機能をつかったデザイン例
それでは最後に、パターン機能を使ってのぼり旗のデザインを作りましたので、是非ご覧ください。
●デザイン例1
背景が寂しいと感じた時に、パターン素材があるとそれだけで賑やかな印象になることがあります。
絵柄のサイズ感で印象が変わるので、色々試しながら確認できるのもパターン素材の良いところです!
ただ、背景柄として使う場合は、文字が少し読みずらくなってしまうことがありますので視認性や可読性が充分にあるか配色に気を配りましょう。
●デザイン例2
ワンポイントでイラストのシルエット等を使う時にパターン素材を追加するだけで、ちょっと凝ったデザインに見えます。
デザインのアクセントとしても使いやすいので、悩んだときの引き出しとして覚えておくと便利です!
イラレのパターン機能のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回のブログでは「ドット柄」「ストライプ柄」「イラスト」を使ったパターン機能の使い方や注意点、デザインの実用例をご紹介いたしました。
パターンを使うとデザインの幅がぐっと広がります。
皆さんも楽しくパターンを作って色んなデザインを作ってみましょう。
以上、ハクロマーク製作所の辻でした
お客様の要望をベースに作り上げていく、オリジナルののぼりや旗、幕、のれん、看板を、6つのインターネットショップを通じて受注、全国に製造販売。
SNSでは、お客様の事例や最新情報、知って得するお役立ち記事を配信しています。
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プロフィール
管理者:オーダーのぼりドットコム店長@辻本
2008年入社にデザイナーとして入社。カラーコーディネーター1級。
現在はご注文、お問い合わせ対応など、お客様窓口を担当しています。
ブログでは、のぼりを購入する前に読んでおきたい情報や、デザインや配色について等、読んでくださった方に安心してのぼりを製作頂けるような記事を執筆しています。
どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。とことんお付き合いいたします!
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